「個人の選好が少し変化したときに社会的選択は変わらないか,少ししか変化しない」という公理(bounded response)提示し,「耐戦略性」をbounded responseを含むいくつかの性質に分解できることや,bounded responseと「効率性」を満たすものが独裁制のみであること等を示した.また,ある意味で望ましい方法の中で最も少ない情報量で遂行できるのは決選投票を伴う最多得票制であることを示した.さらに,preference-approvalモデルにおいてevaluationwise strategy-proofnessと呼ばれる新しい概念を提示し,不可能性・可能性を得た.
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