研究課題
若手研究(B)
本研究の成果は、(1)国家の役割を削減し市場を重視するという福祉国家再編の思想が、思想家から実践者への展開において変質を余儀なくされたという事実の意味を、ハイエクとサッチャーの政策論の吟味を通して解明したこと、(2)キャメロン政権の「大きな社会」構想における公共サービスの拡充が、1990年代の準市場を利用しつつも業績管理やガバナンスを重視する政策の重層的な展開のなかに位置付けられることを明らかにしたこと、である。
経済思想史