第一に、戦後日本のBMI(Body Mass Index)の長期トレンドをノンパラメトリック法により分析し、女性について高度に非線形な変化を発見した。第二に、BMIの変化へのエネルギーの摂取と消費の変化による寄与分を分析した。摂取は男女同様に減少したが、女性の就業増加と男性の肉体労働減少により運動量の減少は女性より男性に大きかったために成人女性のBMIが減少し男性のBMIが増加したと推定できた。第三に、中学校給食の有無による子供の体型への影響を分析した。全体的には影響は認められないが、社会経済的地位の低い世帯の子供には肥満減少効果が見られた。
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