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2015 年度 実施状況報告書

空間的要因を考慮したリスクシェアリング外部性モデルを用いた伝播メカニズムの分析

研究課題

研究課題/領域番号 25780206
研究機関明治学院大学

研究代表者

大野 弘明  明治学院大学, 経済学部, 准教授 (20554934)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワードリスクシェアリング外部性 / 財市場の輸送コスト / 内生的賦存ショック
研究実績の概要

2015年度は第一にvariety expansion modelに選好ショックおよび流動化コストを導入し、自給自足経済と銀行が存在する経済の比較検討をおこなった論文について、査読要求に対する均衡の特徴付けの改訂作業をおこなった。特に閉形式解を求めるための計算に修正が求められたことから、R&D投資とそれによって生産される新たな財の種類の関係について特定化をおこなった。これまでに得られた結論からの変更として、長期投資のリターンに自給自足経済と銀行が存在する経済での特徴が集約されることが明らかになった。自給自足経済において、非流動資産の流動化コストがわずかであれば、流動資産需要から非流動資産へと資産需要がシフトし、R&D投資を促進させること、更には、独占利潤の上昇および早期死亡リスクの減少は成長に貢献することが追加的に明らかになった。本稿は、国際査読付き学術誌Annals of Finance から採択された。
第二に、空間を考慮したリスクシェアリングのモデルについて、国を連続体として考え、内生的賦存ショックをリスクシェアリンググループへの参加国数によって内生化しショックを連続的に捉えて分析していたが、均衡条件の計算が難航したため、に離散モデルに書き換え再計算をおこなうことにした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

初期設定の仮定に問題が発生したため、を変更して再計算しなおしており、今年度の完成を目指している。

今後の研究の推進方策

上記の設定の下閉形式解で解析的な分析をおこなう。

次年度使用額が生じた理由

計算結果とその設定について大幅に修正しているため、次年度使用額が発生した。

次年度使用額の使用計画

学会およびセミナー報告にかかる経費、論文の英文校正費、投稿費、書籍、海外での調査費などに使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Variety expansion, preference shocks, and financial intermediaries2016

    • 著者名/発表者名
      Hiroaki OHNO, Kouki SUGAWARA
    • 雑誌名

      Annals of Finance

      巻: Forthcoming ページ: 1-12

    • DOI

      10.1007/s10436-015-0270-4

    • 査読あり

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公開日: 2017-01-06  

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