研究課題
若手研究(B)
化学繊維による天然繊維代替としては,絹と並んで,羊毛が大きな目標としてあった。しかし,これまでの研究では,レーヨン企業と綿紡績企業を中心とした考察にとどまり,羊毛企業の活動を取り上げたものはほとんどなかった。本研究は,化学繊維による天然繊維代替という観点から,戦間期から戦後にかけての羊毛企業による化学繊維生産,代用繊維開発,合成繊維対応について,日本を代表する羊毛企業である日本毛織を事例として明らかにした。それに加えて,本研究で利用したニッケ資料の資料目録を作成し,公開準備を進めた。
日本経済史・日本経営史