本研究では、エネルギー・環境技術のイノベーションがどのように実現し、価値をもたらすのか、そのプロセスを明らかにすることを目的としている。特に、事業化成果に影響する要因や、波及効果を促進(抑制)する要因を、技術開発を行っていた際の社会的な状況も含めて、定性的かつ定量的に分析していく。
このうち、3年目となる平成27年度は、独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)がその支援を受けた民間の研究開発プロジェクトを対象に実施した質問票調査を基に、特に波及効果に影響を与える要因を実証的に明らかにした。本研究では、質問票調査の結果を定量的に分析するのみならず、インタビュー調査を行うことによって、波及が促進(抑制)される詳細なメカニズムを明らかにした。なお、本研究での成果について、本年度は主に国内において発信している(査読付きの国内の学術雑誌1件)。
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