デザイナーは一般に思われている以上に技術開発に関与しているが、多くの場合、その姿勢は受け身的である。また、そこでの彼らの役割は、エスノグラファーやファシリテータなどのサポート役に留まる。しかも、その貢献は第三者には見えにくいため、それらのスキルを高めるための仕組みは破壊されやすい。そのため、貢献を可視化するための何らかの工夫が必要になる。ただ、デザイナーのローテーションは、多くの文献においてイノベーションに必要なスキルの獲得に有効とされてきたが、それは革新的なデザインの創出頻度は高めるものの、革新的な技術の創出には結びつかなかった。
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