本研究の目的は、オープン・イノベーション化が進む中で、日本企業が国際競争力を維持するためにはどうするべきなのか、ゲームソフト産業を対象とした調査によって解明を図ることである。ソーシャルゲーム開発企業の調査では、アップデートによって品質を継続的に作り込んでおり、開発マネジメントにおける組織能力が確認できた。福岡市の家庭用ゲームソフト開発企業クラスターの調査においては。汎用的な開発支援ソフトを使いこなすノウハウが確認できた。以上から、日本企業がこれまで強みとしてきた組織能力により、オープン・イノベーション化の中で利用可能となった企業製の汎用技術を使いこなす企業の優位性が明らかになった。
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