• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2015 年度 実績報告書

国内中小企業の海外市場参入プロセスにおける地域公的機関の戦略的役割

研究課題

研究課題/領域番号 25780243
研究機関東京経済大学

研究代表者

山本 聡  東京経済大学, 経営学部, 准教授 (60632346)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード中小企業 / 海外市場参入プロセス / 地域公的機関 / 国際的アントレプレナーシップ / 国際的企業家志向性 / エフィカシィ / エフェクチュエーション / 製品特性
研究実績の概要

平成27年度は中小企業の海外市場参入プロセスの解明を目的として、これまでの聞き取り調査のフォロー調査をまず行った。対象地域は多摩地域(東京都、埼玉県)、神奈川県、茨城県、群馬県、長野県、静岡県、愛知県、広島県、新潟県であり、主に機械製造業と水産物の企業を対象とした。その上で、本研究で見出した国際的アントレプレナーシップの諸概念を踏まえ、事例分析し、2回の国内学会(企業家研究フォーラム、日本ベンチャー学会)と2回の国際学会(ICSB、ACSB)で報告した。ICSB報告は平成26年度に連携機関と実施したアンケート調査の定量分析である。学術論文誌(中小企業季報)からの依頼論文1本として、国内中小企業の国際化プロセスと国際的アントレプレナーシップの概念の関係をまとめた。中小企業の手がける製品の特性と国際化について、東京経済大学紀要に論文1本を上梓した。さらに単著・共著で査読論文誌に3本を投稿した。伝統工芸品企業の国際化に関する地域公的機関の活用に関して、1本掲載決定(経営診断学会論集)、1本は条件付き採択によるリバイズ中である。水産業の国際化プロセスに関する論文1本(企業家研究)は研究ノートによる再投稿中である。当該成果を経て、国内中小企業の海外市場参入プロセスにおける地域公的機関の戦略的役割に関する仮説的分析視点の一端を見出し、2016年2月~3月にかけて、国内中小企業1,000社に対し、研究計画通りのアンケートを実施した。回収率は約13%であり、アンケート結果を解析中である。これらの研究成果をもとに、イギリスの大学の研究者と国際共同研究も開始した。以上の研究における残された課題を「中小・小規模企業の国際的アントレプレナーシップと地域公的機関活用モデル」として、平成28年度~平成30年度の科研費・若手Bに応募し、採択されている。また、国内外の学会報告・論文投稿にも取り組んでいる。

  • 研究成果

    (13件)

すべて 2016 2015 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 3件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (8件) (うち国際学会 3件、 招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [国際共同研究] Bournemouth University(英国)

    • 国名
      英国
    • 外国機関名
      Bournemouth University
  • [雑誌論文] 中小企業の海外市場入プロセスにおける公的機関の役割 とソーシャル・キャピタル2016

    • 著者名/発表者名
      山本聡
    • 雑誌名

      経営診断学会論集

      巻: 15 ページ: 未定

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 国内中小企業の海外市場参入プロセスにおける差別化された製品と専門家としての顧客2016

    • 著者名/発表者名
      山本聡
    • 雑誌名

      東京経大学会誌(経営学)

      巻: 290 ページ: 67-79

    • オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [雑誌論文] 中小企業の国際化プロセスにおける国際的アントレプレナーシップ : IEO,エフィカシィ,EMO,セレンディピティ,エフェクチュエーション2015

    • 著者名/発表者名
      山本聡
    • 雑誌名

      中小企業季報

      巻: 2015-10 ページ: 11-22

    • オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] 中小製造業の国際化プロセスにおけるドイツ企業との取引がもたらした変化2016

    • 著者名/発表者名
      山本聡
    • 学会等名
      日本中小企業学会全国大会
    • 発表場所
      明治大学
    • 年月日
      2016-09-10 – 2016-09-11
  • [学会発表] An exploratory study of the impact of Entrepreneurial Orientation (EO) on Japanese SMEs internationalisation behaviour2016

    • 著者名/発表者名
      Satoshi Yamamoto and Hiroko Oe
    • 学会等名
      British Academy of Management
    • 発表場所
      University of Newcastle
    • 年月日
      2016-09-06 – 2016-09-08
    • 国際学会
  • [学会発表] 中小製造業の国際化プロセスにおける企業家的意志の形成2016

    • 著者名/発表者名
      山本聡
    • 学会等名
      多国籍企業学会全国大会
    • 発表場所
      広島市立大学
    • 年月日
      2016-07-09 – 2016-07-10
  • [学会発表] 中小企業の国際化プロセスと国際的アントレプレナーシップ2015

    • 著者名/発表者名
      山本聡
    • 学会等名
      日本中小企業学会東部支部 冬季ワークショップ
    • 発表場所
      東京経済大学
    • 年月日
      2015-12-21 – 2015-12-21
    • 招待講演
  • [学会発表] 国内中小製造業の海外市場参入プロセスに埋め込まれたエフェクチュアルなロジック2015

    • 著者名/発表者名
      山本聡
    • 学会等名
      日本ベンチャー学会全国大会
    • 発表場所
      小樽商科大学
    • 年月日
      2015-10-31 – 2015-11-01
  • [学会発表] Effectuation and Customer Acquisition in Japanese Metalworking SMEs2015

    • 著者名/発表者名
      Satoshi Yamamoto
    • 学会等名
      ACSB
    • 発表場所
      Miri, Sarawak, Malaysia
    • 年月日
      2015-10-26 – 2015-10-30
    • 国際学会
  • [学会発表] 地域水産業におけるボーングローバル企業の発生とエフェクチュエーション2015

    • 著者名/発表者名
      山本聡
    • 学会等名
      企業家研究フォーラム平成27年度大会
    • 発表場所
      大阪大学中之島センター
    • 年月日
      2015-07-18 – 2015-07-19
  • [学会発表] Does International Entrepreneurial Orientation Matter in Japanese SMEs?2015

    • 著者名/発表者名
      Satoshi Yamamoto
    • 学会等名
      ICSB World Conference2016
    • 発表場所
      Dubai, UAE
    • 年月日
      2015-06-06 – 2015-06-09
    • 国際学会
  • [備考] 科研費プロジェクト「中小企業の海外市場参入プロセスと地域公的機関の役割」

    • URL

      https://sites.google.com/a/tku.ac.jp/yamamotosatoshi/smesinternationalization

URL: 

公開日: 2017-01-06   更新日: 2022-01-31  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi