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2015 年度 実績報告書

オンライン・コミュニティにおける知識創造プロセスの学際的研究

研究課題

研究課題/領域番号 25780245
研究機関武蔵野大学

研究代表者

積田 淳史  武蔵野大学, 経済学部, 講師 (10635676)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードオンライン・コミュニティ / オンライン・コラボレーション / リーダーシップ / ヒエラルキー / コンフリクト
研究実績の概要

本年度は、過去2年間の調査・分析を総括し、論文・学会発表などアウトリーチ活動に注力した。

【調査・分析】過去2年間に作成した、オンライン・コミュニケーション参加者のコミュニケーション・テキスト・データベースをもとに、テキスト分析を実施した。研究協力者4名を利用してコーディングを行い、500件を超える電子掲示板上のコミュニケーションをコーディングした。【論文】①2016年12月に国内一流経営学ジャーナルに論文を投稿し、5月現在で修正プロセスに進んでいる。/②また、オンライン・コミュニティやオンライン・コラボレーション研究をまとめたレビューが日本国内でここしばらく発表されていないため、紀要にてレビュー論文1編を発表した。/③同レビュー論文は、現在、査読付ジャーナルへの投稿を目指して加筆中である。【学会発表】国内学会発表1回、国際学会(国内開催)1回に参加した。


今後のさらなる研究展望として、以下のような発見が得られた。【オンライン・コミュニティの組織的特徴】コミュニケーション手段として現実対面に劣るオンラインでも、リーダーシップや階層構造など現実世界の調整手段が一定程度有効であることが示された。また、こうした調整手段は問題発生時にのみ発現し、普段は参加者たちにほとんど意識されていないことも興味深い発見事実である。参加者たちは普段は他の参加者たちをほとんど意識せずにコミュニティで活動していて、問題発生時にのみアドホックに組織を立ち上げて解決に向けて努力するのである。恒久的では無い組織構造は、組織の理想的な姿であるかもしれない。今後は、オンラインとオフラインの組織的特徴の比較を通じて、オンライン・コミュニティ研究のみならず、組織論にも知見をもたらすことができればと考えている。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件)

  • [雑誌論文] なぜ人々はオンライン・コラボレーションに参加するのか?  ─研究潮流の振り返りと展望─2016

    • 著者名/発表者名
      積田淳史
    • 雑誌名

      武蔵野大学政治経済研究所年報

      巻: 12 ページ: 119-138

    • オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [学会発表] オンライン・コミュニティにおける協働と組織化2015

    • 著者名/発表者名
      積田淳史
    • 学会等名
      経営情報学会2015年秋季全国研究発表大会
    • 発表場所
      沖縄コンベンションセンター(沖縄県宜野湾市)
    • 年月日
      2015-11-25
  • [学会発表] How Do People Govern Online Collaboration? : From a Qualitative Case Study on Wikipedia2015

    • 著者名/発表者名
      Atsushi Tsumita
    • 学会等名
      he Asian Conference on Technology, Information & Society 2015
    • 発表場所
      神戸芸術センター(兵庫県神戸市)
    • 年月日
      2015-11-05
    • 国際学会

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公開日: 2017-01-06  

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