本研究は、写真の現像・プリントの工程を担ってきたDPEのビジネスが、写真のデジタル化というラディカルな技術変化が生じたにもかかわらず、非常に粘り強く存続しているという現象に注目して、その適応メカニズムの解明を目指すものである。特に、本研究課題では、大別すると(1)エビデンスの充実と(2)成果発信という2点に重点的に取り組んだ。第一に,エビデンスを充実させるべく、関係者に対する綿密な聞き取り調査や、膨大な量の資料探索を実施した。第二に、国内外での学会での発表や学術論文などの媒体を通じて成果発信を行った。特に、研究成果の海外発信を重視しており、英語論文や海外学会での発表を実施した。
|