研究課題/領域番号 |
25780273
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
石田 大典 早稲田大学, 商学学術院, 助教 (80507872)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 組織学習 / 探索的学習 / 開発的学習 / 先行研究のレビュー / メタアナリシス / 尺度開発 |
研究概要 |
本年度では主として、先行研究のレビューを中心に研究を進めてきた。その目的は、(1)測定尺度の開発と(2)先行研究のメタアナリシスである。 レビューの手続きとして、まずオンラインの論文データベースでキーワードを検索し、レビュー対象の論文を収集した。具体的には、ABI/INFORM Compete(ProQuest)、EBSCO Business Source Complete、Emerald Management Xtra 150、JSTOR Business Collection, Elsevier Science Direct、SAGE Fulltext Collections、Wiley InterScience、Web of Science、ProQuest Dissertations & Theses、Marketing Science Instituteにおいて、「exploratory learning」、「explorative learning」というキーワードで検索した。その結果、100篇以上の実証研究が抽出された。得られた論文の中で、特に引用回数が多いものやインパクトファクターの高い雑誌に掲載された論文を中心にレビューし、既存研究の整理を進めてきた。その結果、先行研究における残された課題を明確にでき、実証研究において参考にできるいくつかの測定尺度を確認することができた。 メタアナリシスについては、過去の実証研究で報告されている相関係数を基に、2つの学習スタイルとビジネス・パフォーマンスの関係について統一的な見解を導出するべく取り組んできた。実証研究の数が多いので、個別の研究を精査し、データベースとしてまとめるのに時間がかかっているため、まだ実際の分析に着手するまでには至っていない。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
メタアナリシスの実行において、当初予定した分析完了までを達成することはできなかった。その理由は、想定していたよりも実証研究の数が多く、申請者ひとりでデータベースとして整理するのに時間がかかったためである。
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今後の研究の推進方策 |
今後の推進方法としては、第一に研究協力者を追加することを考えている。その理由として、データベースなどの整理を進めたり、変数のコーディングの妥当性を高めたりすることがあげられる。また実証研究では、2千社程度に調査票を送付する予定であるため、アルバイトを雇用するなどして、できる限り研究を遂行を速めていきたいと考えている。
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次年度の研究費の使用計画 |
2013年度では、パソコンや統計ソフトウェアの調達を行ったが、申請よりも少し安く購入することができたため、わずかではあるが次年度使用額が発生した。 2014年度では、大規模なアンケート調査を計画しており、実施の費用へ充当したいと考えている。
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