商店街のまちづくりにおける中小小売商業者の役割をコーディネーションの視角から捉える点が最大の特徴である。その視角を用い、商店街のまちづくりにおける多様な主体間の連携について分析を進めた。主に事例研究を行ったのだが、対象をイベント「バル街」に絞り込んだ。「バル街」とは食べ歩き・飲み歩きのイベントであり、飲食店が増加傾向にある日本全国の商店街で広がりを見せている。調査では特徴的な開催地を訪問し、主催者とそのキーパーソンに対して聞き取り調査を行った。さらに、伊丹まちなかバル、函館西部地区バル街に焦点をあて、その開催経緯や開催後の発展段階を解明し、全国でバル街が広まった背景を明らかにしている。
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