研究課題
若手研究(B)
本研究の目的は,保険監督・規制と財務報告の関係を踏まえつつ,保険契約会計の特性や基礎概念との整合性を検討することである。第1に,保険契約負債について,引当金,退職給付負債,資産除去債務など他の負債と比較し,整合性をはかりつつ利益計算を重視していること明らかにした。第2に,利益の計算構造および表示に着目し,配分による純利益を維持していることを指摘した。第3に,利益計算のコアとなる「対応」がIFRS17でも反映されている一方,対応度を高める要素と低める要素が混在していることを論証した。
会計学