本研究は、管理会計学の視点から、マーケティング・アカウンタビリティに焦点を当てる。マーケティング・アカウンタビリティは、「マーケティング活動からどれだけの費用対効果を得られたのか」を説明する仕組みである。従来から、マーケティングは、営業費会計の研究対象となっており、『レレバンス・ロスト』や電子商取引の発展を分水嶺として変容している。その変容の中で、マーケティング・アカウンタビリティを果たすために、マーケティングROIの測定が行われている。その一方、顧客セグメント別損益計算書は、顧客セグメント別に複数のマーケティング・メトリクスを算定するための枠組みとして有用性がある。
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