研究課題
若手研究(B)
本研究の目的は、外国人を「脅威」とする認識が形成されるメカニズムを、特にメディアの影響に注目して明らかにすることにあった。無作為抽出によって抽出された地点でもっとも講読数の多い新聞の記事データと、社会意識調査データを組み合わせて分析を行った結果、地域ごとの新聞における外国人表象は脅威認識と関連を持つことが示された。具体的には、外国人が地域に経済的な好影響をもたらす存在として描かれている地域では、脅威認識が低下することが示された。ただし、この効果は当該新聞購読者以外にもみられるため、メディアの直接効果とは言い切れず、地域における外国人の社会的位置づけが脅威認識に影響していることが示唆された。
社会学