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2013 年度 実施状況報告書

多職種協働の困難とサービス受給者への影響―高齢者の口腔ケアを事例として―

研究課題

研究課題/領域番号 25780307
研究種目

若手研究(B)

研究機関お茶の水女子大学

研究代表者

宝月 理恵  お茶の水女子大学, リーダーシップ養成教育研究センター, 講師 (10571739)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2015-03-31
キーワード医療社会学 / 多職種協働 / 高齢者の口腔ケア / 専門職研究
研究概要

本研究は、高齢者を対象とする口腔ケアをめぐって協働・競合する医療専門職および介護職を対象として、①口腔ケアに関与する多職種が協働する現場で惹起されうる問題とその対処のなされ方を把握し、②多職種の協働によって生じる諸問題が、口腔ケアサービス受給者に対していかなる影響を与えているのかを検討することを目的とする。
初年度(平成25年度)は、(1)資料調査(口腔ケアに従事する専門職についての文書資料を収集)、(2)当事者への聞き取り調査、(3)参与観察を実施予定であった。25年度前半においては、歯科医師、歯科衛生士、管理栄養士、歯科助手など複数の専門職種が集い、口腔ケアについて勉強・意見交換を行う会に継続参加するなど情報収集に努めた。また、歯科衛生士による高齢者を対象とした訪問口腔ケアに同行させてもらい、参与観察を行った。
プロフェッション論は医療社会学分野において豊富な研究成果の蓄積がなされている。次年度以降、これらのプロフェッション論を精査し、多職種協働下における諸問題を解明する理論枠組を構築するにあたり、現実の多職種協働のあり方を把握することが重要であった。他方で、異なる医療専門職・関連職の関係性がケアの受け手側にいかなる影響を与えるかを明らかにするためには、受容者とその家族がどのように関わっているかという視点も不可欠である。このような観点から、ケアの受容者とその家族側の意識のあり方を、参与観察等を通じて探っていくことを目指す。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

計画の達成が遅れてしまった理由は、体調不良による自宅安静および入院加療(3か月半)による。上記の事情により、当初の計画通りの研究目的達成が不可能であった。

今後の研究の推進方策

1年目の研究計画が推進できなかったため、復帰後に再度研究計画を修正する必要がある。
今後は、プロフェッション論・医療チーム論の再検討(理論研究)とともに、高齢者の口腔ケアに関連する多職種間の関係構造の解明(資料調査)を中心に進める。さらに可能な限り、各専門職の専門性に対する意識や問題意識の解明(聞き取り調査)、ケアの受容者側の調査(参与観察)を実施していく。そのうえで、研究成果の公表を行う。

次年度の研究費の使用計画

体調不良による自宅安静と長期入院により研究遂行に支障が生じたため。
25年度に実施できなかった研究計画を、26年度以降に進めていく。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 戦前・戦時期日本の「衛生経験」を読み解く―オーラル・ヒストリーによる近代衛生史の可能性―2013

    • 著者名/発表者名
      宝月理恵
    • 雑誌名

      歴史学研究

      巻: 912 ページ: 50-61

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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