本研究の目的は、NIMBY施設の公平な分担と漸次的な削減を実現するための条件を提示することである。Web意識調査(2079サンプル)では、NIMBY施設の危険性が高いと考える人が多いほど、公平な分担は困難になるということが明らかになった。 またNIMBY施設の近くに住んでいる人は基地の危険性を過小評価する傾向があり、それゆえに新たなNIMBY施設の受け入れに対して寛容であることもわかった。そのことは、海兵隊基地を抱えている辺野古地区の住民が、新たな海兵隊基地(普天間代替施設)の建設に対して寛容であることからも確認された。
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