研究課題/領域番号 |
25780319
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研究機関 | 四日市大学 |
研究代表者 |
三田 泰雅 四日市大学, 総合政策学部, 講師 (30582431)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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キーワード | ネットワーク / 社会的孤立 |
研究実績の概要 |
26年度は先行研究の検討を通して仮説の整理を行い、調査票を作成した。仮説からは、高齢者の社会参加に影響を与える要因は、ライフコースの視座から分析を行うことでよりよく理解されるであろうこと、政治参加の状況をおさえることは社会参加の様態をつかむために意味をもつこと、などが確認された。これらの検討をふまえて調査票を確定した。 また、調査対象の年齢を再検討した。対象を65-69歳に絞り込むことで、出生年よりも履歴の影響をより詳しく観察できる方針をとった。 そして、社会的孤立の発現に性別による差が予想されることに関して、家族意識やジェンダーに対する意識を調査項目に追加した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
社会参加に関する仮説を検討した結果、政治参加の様態を調査票に含めることになった。項目の精査のため26年度は調査票の作成にあて、予定していた社会調査は27年度に実施することとした。このためスケジュール上はやや遅れていると評価した。
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今後の研究の推進方策 |
今年度は、社会調査の実施と報告書の作成がおもな課題になる。 6月に社会調査を予定している。四日市市に住む65-69歳の男女2,000サンプルに対して郵送調査を実施する予定である。主な調査項目は、年齢や家族構成などの人口学的変数、学歴や階層的地位など社会経済的変数、移動をふくむ居住履歴、現在の社会参加の様態とICTの活用状況、そして政治参加と家族意識である。 また、データ分析の結果をふまえて報告書を作成する。作成は年度末を予定している。
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次年度使用額が生じた理由 |
26年度に予定していた郵送調査を27年度に繰り越した。このため、次年度使用額が発生した。
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次年度使用額の使用計画 |
今年度は社会調査を実施する。6月に郵送による社会調査を予定する。その際、サンプリングやデータ作成に必要な人件費のほか、印刷費や郵送費も発生する。これら実査の費用により大半を使用する予定である。 また年度末に報告書を作成するため、印刷・製本の費用も確保している。
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