| 研究課題/領域番号 |
25780321
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| 研究機関 | 相模女子大学 |
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研究代表者 |
中西 泰子 相模女子大学, 人間社会学部, 准教授 (50571650)
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| 研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2017-03-31
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| キーワード | 老親扶養 / 介護意向 |
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| 研究実績の概要 |
超高齢社会に至った日本において、今後の高齢者介護とそれを支える社会政策を構想するためには、将来において老親介護の当事者となりうる人々のもつ介護に対する予定、希望や不安などの実態を正確に把握する必要がある。そこで本研究では、中年世代を対象に量的サーベイ調査を行い、老親扶養・介護に対する態度の現状と、その規定要因を解明することを目的とする。2年目となる本年度は、最終年度に行う量的調査の準備として昨年度行った聞き取り調査の結果をまとめつつ、理論的枠組みの再検討を行った。
まず二次分析の結果、被介護者の介護意向については、特に女性において経済状況の影響が確認され、さらにその効果は世帯貯蓄が一定以下と一定以上の場合に介護を受ける意向が高くなる、というカーブ効果が発見された。この結果から、将来介護当事者となりうる中年世代の世帯にとっても、高齢の親（特に母親）の経済状況がその介護意向に影響する可能性が示唆された。
さらにインタビュー調査の分析から、背景にある価値意識（家族観やジェンダー観、社会保障／福祉に対する意識等）の関連構造が試論的に明らかになってきている。よって今後、それら知見についてサーベイ調査によって量的分析の裏付けを行っていく必要がある段階となっている。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
理論的な側面の検討や研究成果の公表などについては順調に行えているが、サーベイ調査について、2015年の年始より妊娠に伴う入院や医者からの安静指示、また体調不良も続いてしまっている結果、予定していた実査の開始が遅れている状態である。
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| 今後の研究の推進方策 |
2015年初頭より妊娠に伴う入院や医者の指示による自宅安静が続き、その後も体調不良が継続しているため、2015年4月1日より2016年3月31日まで、産休・育休として研究活動を一時中断する。しかし2016年4月1日より、遅れているサーベイ調査を実施し、2016年度中に本研究課題を適切に遂行し、研究成果を公表する予定である。
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| 次年度使用額が生じた理由 |
当該年度に実施予定であったサーベイ調査の実査について、妊娠に伴う入院や体調不良が原因により、その実施が遅れたため。
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| 次年度使用額の使用計画 |
産休・育休あけにサーベイ調査を実施することで使用する。
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