研究課題
若手研究(B)
本研究は、2000年代以降の日本の旧産炭地における「労働文化の遺産化」現象が、地域社会のポリティクスのなかで、いかにして展開しているのかを明らかにしようとしたものである。調査の成果として、日本における「労働文化」は地方中核都市を中心とした地域文化として継承・保存されつつあるが、そこにナショナル・スケールの統治権力、グローバル・スケールの競争原理が働くことで、結果としてナショナルな歴史の表象が構築されつつあることが明らかになった。
地域社会学、文化社会学