研究課題
若手研究(B)
本研究では以下の三点を検討し、戦後の児童福祉実践における「児童の権利」思想の発展過程を確認した。第一に、戦前から「児童の権利」論を唱えた菊池俊諦の児童保護思想は戦後も武蔵野学院職員に継承されたことを明らかにした。第二に、戦後の児童福祉施設の実践要領を検討し、同要領では「児童の権利」擁護が位置づけられていることを明らかにした。第三に、児童憲章策定に携わった高島巌の「児童の権利」論は、徐々に児童福祉界で忘れ去られていったことを明らかにした。
社会福祉