犯罪被害者等への生活支援の方法論は未確立の状態にあった。本研究では、包括的な犯罪被害者支援を行う手法として、犯罪被害者に適したトラウマ・ソーシャルワーク理論化と実践モデルの構築を行うこととした。生活支援を行う民間支援団体の支援量・支援内容等の量的調査を行い支援の実態を確認し、同時に、犯罪被害者らの生活支援のニーズを確認するため当事者にWEB調査を行った。その上で、犯罪被害者に対する支援モデルの検証を行い、地方公共団体の犯罪被害者等総合対応窓口の職員らに向けて、トラウマ・ソーシャルワークの支援方策についてのマニュアルを作成した。実践研究を通して、犯罪被害者等のための生活支援の方法の確立に至った。
|