本研究では、現在、開発中のWHO-DAS2.0日本語版の評価の妥当性の検討を行うとともに、この評価精度を高めるために、障害者の障害特性に配慮した評価のためのガイドラインの作成を行うとともに、WHO-DAS2.0日本語版の評価結果を障害者の個別支援計画にどのように活用するかといった臨床応用の方策について検討を行うことを目的としている。 ガイドラインについては、昨年度までに、試行評価結果および臨床家による意見をもとに開発を行った。 平成27年度は、WHO-DAS2.0日本語版の評価結果の個別支援計画への臨床応用の方策の検討として、検討委員会の組織し、WHO-DAS2.0日本語版の評価結果の個別支援計画等の臨床応用を検討した。 具体的には、WHO-DAS2.0日本語版調査結果とADL・IADL等他指標との関連性、障害類型・年齢階層別との関連性、現状の障害福祉サービス給付との関連性といったものを算出した上で、臨床的関連からWHO-DAS2.0日本語版の評価結果の活用可能性を検討し、取りまとめを行った。
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