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2016 年度 実施状況報告書

発達障害者と統合失調症者の生活機能に関する比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 25780365
研究機関大正大学

研究代表者

鈴木 さとみ  大正大学, カウンセリング研究所, 研究員 (00648561)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2019-03-31
キーワード自閉スペクトラム症 / 社会生活機能
研究実績の概要

自閉症スペクトラムのある成人と統合失調症のある成人の社会生活機能を比較するため、本年度は、自閉スペクトラム症のある成人6名に対しSvenらによる国際生活分類に基づく質問紙を実施した。
Svenらが発表した10か国を対象にした国際生活機能分類コアセットの自閉症スペクトラム版には本調査結果が含まれており、それによると、ICFの「活動と参加」レベルにおいては「対人関係」の「複雑な対人関係」・「基本的な対人関係」・「非公式な社会的関係」、「コミュニケーション」の「会話」・「非言語的メッセージの表出」・「非言語的メッセージの理解」、「一般的な課題と要求」の「自分の行動の管理」・「複数課題の遂行」・「単一課題の遂行」、「学習と知識の応用」の「注意を向けること」・「意思決定」等のカテゴリの割合が高く、「運動・移動」や「主要な生活領域」など生活面での身辺自立において比較的低い割合を示した。
「心身機能」レベルでは「精神機能」カテゴリーの割合が高く、感覚に関するカテゴリは予想よりも低かった。「環境」レベルでは「支援と関係」カテゴリと「態度」カテゴリの両者おいて家族の割合が最も高く、次いで「保健の専門職者」であり、自閉症スペクトラムのある人々にとって重要な役割をはたしていることが確認された。また「音」や「日常生活における個人用の製品と用具」、「コミュニケーション用の製品と用具」も高い割合を占めていた。本調査では母数は少なかったものの、彼らの生きやすい環境を設定するために必要な要因が順位付けされた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

本年度は出産・育児休暇の取得のため、研究に従事する時間を十分に確保することが難しかった。

今後の研究の推進方策

H30年度は、自閉スペクトラム症と統合失調症のある人々に対し、国際生活機能分類に基づく調査を実施し、生活状態の比較を行う予定である。

次年度使用額が生じた理由

出産・育児による研究の中断により当初の予定通りの研究の実施が難しくなったため。

次年度使用額の使用計画

平成29年度は育児休暇による研究の中断のため、使用予定はない。

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公開日: 2018-01-16  

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