本研究では,中高生のネットいじめの実態と予防の検討を行った。研究Ⅰでは,中学生を対象に質問紙調査を行った。中学生1,675名のデータ分析の結果,半年間でのネットいじめの被害者あるいは加害者は約3%であった。また,ネットいじめの被害生徒が,自分に原因を求めがちであり,他の人にあまり話さない傾向があることも示された。研究Ⅱでは,大学生106名,大学院生59名を対象に質問紙調査を行い,高校生当時,被害者あるいは加害者としてとしてネットいじめに関わったものが約6%であることが示された。また研究Ⅲでは,教員養成系の大学生・大学院生を対象にネットいじめへの対応の講義を行い,講義の内容について検討した。
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