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2015 年度 実績報告書

強みの発見や活用を支援するポジティブ心理学的介入法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25780424
研究機関東京成徳大学

研究代表者

石村 郁夫  東京成徳大学, その他部局等, 准教授(移行) (60551679)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード強み / 就職支援 / ポジティブ心理学 / ポジティブ心理学的介入法 / ストレングスアプローチ
研究実績の概要

平成25年度は、従来の強み概念を概括的に検討し、新しく強みを測定する尺度を開発し、一般大学生を対象に、開発された強み尺度を用いてキャリア意識(CATV)や職業興味(VRT)との関連、さらには、不安(STAI)や抑うつ(SDS)との関連を検討し、強みの発見と活用が就職活動や精神的健康に対してどのように影響を与えているのか質問紙調査を実施した。平成26年度は、その研究成果について国内外の論文誌等(GSTF Journal of Psychologyおよび東京成徳大学臨床心理学研究)で積極的に発表し、社会的な貢献を果たすよう努めた。平成27年度は、1)開発された強み同定尺度とウェル・ビーイングとの関連を検討し、2)就職活動に取り組む大学生の強みの発見と活用を支援する介入プログラムを作成し、介入研究を実施した。
1)強みの発見と活用プログラムの実施に先立ち、実際に、強みの自覚がウェル・ビーイングと関連が見られるかを基礎資料を収集するために、大学生96名を対象に、質問紙調査を実施した。その結果、強みの自覚は、主観的幸福感(SWBS)、心理的well-being尺度の6つのそれぞれの下位尺度との間に、5%水準で有意な中程度から弱い正の相関が見られ、抑うつ(SDS)との間に、5%水準で有意な負の相関が見られた。以上から、強みを多く自覚していることが主観的、心理的ウェル・ビーイングを高め、抑うつを軽減する可能性が示唆された。
2)強み概念に含まれる達成感、活力感、意味づけの3側面の理解を促し、就職活動を控えた大学生の強みの発見と活用を促す心理教育プログラムを大学生14名に実施した。その結果、強みの自覚が促進され、抑うつを軽減させ、キャリア意識ならびに心理的ウェル・ビーイングを高めることが示された。
以上から、強みの発見と活用を支援するポジティブ心理学的介入法が開発され、基礎研究および実証研究からその介入効果が示された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件)

  • [雑誌論文] 強みと心理的ウェルビーイングとの関連の検討2016

    • 著者名/発表者名
      駒沢あさみ・石村郁夫
    • 雑誌名

      東京成徳大学臨床心理学研究

      巻: 16 ページ: 172-179

    • オープンアクセス

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公開日: 2017-01-06  

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