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2013 年度 実施状況報告書

気分障害患者の認知的情動制御不全にかかわる認知神経メカニズムの検討

研究課題

研究課題/領域番号 25780428
研究種目

若手研究(B)

研究機関専修大学

研究代表者

国里 愛彦  専修大学, 人間科学部, 講師 (30613856)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード臨床心理学 / 気分障害 / 情動制御 / fMRI / 脳機能画像
研究概要

本研究の目的は,機能的磁気共鳴画像法を用いて,気分障害における認知的情動制御不全に関わる認知神経メカニスズムを明らかにし,その病態理解を深め,気分障害患者の情動制御支援につなげることである。気分障害は,自殺のリスクか高い疾患あり,全疾患の中でも疾病負担の大きな疾患である。これまで,気分障害における自動的な情動処理に関する脳機能画像研究は多くなされてきているが,認知的情動制御に関する研究はまだ少ない現状がある。また,気分障害の中でも大うつ病性障害と双極性障害での情動制御に関わる認知神経メカニズムの違いは明らかではない。そこで,本研究では,機能的磁気共鳴画像法を用いて,認知的情動制御を行っている時の脳活動を健常者,大うつ病性障害患者,双極性障害患者の3群で比較し,気分障害の認知的情動制御障害の認知神経メカニズムを明らかにすることを目的としている。
平成25年度は、気分障害患者で機能的磁気共鳴画像法を用いた実験を行う前に,健常成人参加者を対象にして,実験課 題の妥当性を検討した。年度の最初に、予備的な実験を行い、数名の実験協力者に協力いただいて、実験課題の妥当性や実験手順に関する詳細の検討を行った。その後、17名の健常参加者を対象に作成した情動制御課題を行っている時の脳活動を機能的磁気共鳴画像法を用いて測定した。本実験では、情動制御課題を行っている際の皮膚電気抵抗についても同時計測した。当初予定したサンプル数に到達次第、気分障害患者を対象とした実験も計画している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

計画通り、順調に健常成人参加者を対象とした機能的磁気共鳴画像実験は進んでいる。健常成人参加者を対象とした実験データが集まり次第、気分障害患者を対象とした実験を開始する予定である。

今後の研究の推進方策

現在行っている健常成人参加者を対象とした実験データが集まり次第、気分障害患者を対象とした実験を開始する予定である。その後は、目標症例数に達するまでデータ収集を行う。

次年度の研究費の使用計画

年度末まで実験を実施し、謝金の支払いを行っていた関係上、調整がつかず1070円の残額が発生した。
1070円に関しては、次年度において、人件費・謝金の一部として使用することを計画している。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2013

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (3件) (うち招待講演 1件)

  • [雑誌論文] うつとストレスに対する計算論的アプローチ: 計算論的精神医学入門2013

    • 著者名/発表者名
      国里愛彦
    • 雑誌名

      ストレス科学

      巻: 28 ページ: 101-107

  • [雑誌論文] うつ病と意志決定:計算論的臨床心理学からみたうつ病2013

    • 著者名/発表者名
      国里愛彦
    • 雑誌名

      専修大学社会知性開発研究センター/心理科学研究センター年報

      巻: 2 ページ: 127-145

  • [学会発表] うつ病と認知行動療法の作用機序に関する認知神経科学研究2013

    • 著者名/発表者名
      国里愛彦
    • 学会等名
      第29回日本ストレス学会学術総会
    • 発表場所
      徳島
    • 年月日
      20131108-20131108
    • 招待講演
  • [学会発表] 臨床研究に繋がるアナログ研究2013

    • 著者名/発表者名
      国里愛彦
    • 学会等名
      日本心理学会第77回大会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      20130820-20130820
  • [学会発表] うつ病に対する認知行動療法の神経基盤2013

    • 著者名/発表者名
      国里愛彦
    • 学会等名
      日本心理学会第77回大会
    • 発表場所
      札幌
    • 年月日
      20130819-20130819

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公開日: 2015-05-28  

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