研究課題/領域番号 |
25780431
|
研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
足立 匡基 弘前大学, 医学研究科, 助教 (50637329)
|
研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | 認知症高齢者に対する心理的支援 / BPSDの改善 / 動作療法 / 心理リハビリテイション / 臨床心理学 |
研究実績の概要 |
本課題は、重度アルツハイマー型認知症高齢者における動作療法の効果およびその治療要因を特定するため、マルチベースラインデザインに基づく実験計画によって、姿勢制御機能の改善、認知処理能力の向上と先行研究で挙げられていた情動の活性化、とりわり認知症の周辺症状(Behavior and Psychological symptoms of Dementia; BPSD)との関連性を検討することを目的とし研究を遂行している。
26年度3月時点において、当初の計画人数である参加者12名全ての動作療法による介入を終了し、介入終了後のフォローアップ期間に入っている。一部の参加者は既にフォローアップ期間を終了し、データの入力も完了済みである。また、全ての参加者のフォローアップの終了は27年9月を予定しており、終了後分析、報告書の結果作成に取り掛かる。
本課題に関連する研究業績として、高齢者に対する動作療法の認知的効果要因をまとめた研究(Masaki ADACHI 2015 studey of a cognitive effects model in Dohsa-hou for the elderly)が、Japanese psychological researchのearly view論文として公開されており、一定の評価を得ているものと考える。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画書に記載したフォローアップ終了時期に比べ、概ね遅れることなく進行しており、分析の進行状況も良好であるため。
|
今後の研究の推進方策 |
27年9月までにフォローアップを終了し、研究計画に含まれる全てのデータ収集が完了する予定である。終了と同時にデータの分析に入る。
|
次年度使用額が生じた理由 |
研究実施場所の変更により、研究者本人の旅費が増え、スーパーヴァイザーへの謝金の負担額が減少し、その差分が主に繰越額に繋がったものと考えられる。
|
次年度使用額の使用計画 |
26年度3月1日付けで、研究代表者の所属機関所在地が岐阜県各務原市から青森県弘前市に変更になったこともあり、今後の研究遂行にあたり、27年度分旅費としての使用を希望する。
|