在宅療養者を看取った遺族への支援(グリーフケア)の促進に繋がる基礎的知見を得るために、訪問看護事業所を対象に事業所調査及び事例調査を実施した。結果から(1)在宅医療におけるグリーフケアの要は「遺族訪問」であること、(2)遺族支援は「遺族と事業所の双方に価値」があること、(3)遺族訪問は「ケア評価の機能」を果たすこと、(4)「看取りケアにおける家族の意思反映(看取りケアに家族の意思を反映すること)が死別後の適応に関連すること」が示唆された。今後、終末期の家族ケアとの連続性から、グリーフケアのあり方を検討することが求められる。
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