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2015 年度 実施状況報告書

問題解決において洞察を促すための統一的・普遍的手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 25780447
研究機関立正大学

研究代表者

有賀 敦紀  立正大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (20609565)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2017-03-31
キーワード問題解決 / 洞察 / 社会的比較
研究実績の概要

我々が日常生活で直面する問題の中には,過去の経験が役に立たず,新しい解を創造する必要のある問題が数多く存在する。このような問題を解決するための認知過程は洞察と呼ばれる。そして,洞察が生じると,あたかも突然「解がひらめいた」ように飛躍的に問題が解決される。本研究では,「洞察は直感的には突然生じるが,操作可能である」という仮説に基づいて,洞察の生起メカニズムを実験心理学的に検討する。さらに,洞察が生じるときの生理指標の測定を通して,洞察を促すための統一的・普遍的手法の開発を目指す。
平成27年度は,前年度までに明らかにした「洞察のトリガーとなる認知活動」に関する知見に基づいて,「洞察のトリガーに関わる生理指標を測定する」ことを目的に研究を行った。その結果,認知課題中の眼球運動の変化(具体的には瞬目やサッカードの頻度,距離)が認知活動の変化を反映している可能性を示唆する結果を得ることに成功した。このことは,本研究課題の仮説を支持するものであり,本研究が年度の目的のみならず研究課題全体の目的の達成に近づいたことを示している。同時に,平成27年度の研究成果は,外部からは観察することができない人間の認知活動を,客観的且つ高い妥当性で評価することができることを示している。
平成27年度に実施した研究については,現在,眼球運動に関する詳細な解析を進めており,今後の学会発表および誌上発表に向けて準備を行っている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

予想以上の被験者数を必要とした結果,眼球運動データの解析に時間がかかっているため。

今後の研究の推進方策

眼球運動データの解析を進めると共に,これまでに得られた成果をまとめる形で,洞察の生起に関わる認知活動および生理活動に基づいて,洞察を促すための手法の開発を目指す。

次年度使用額が生じた理由

今年度の実験実施に想定以上の時間がかかり,解析を終了させることができず,予定されていた学会発表および誌上発表を行うことができなかったため。

次年度使用額の使用計画

上記理由から,学会発表および誌上発表を行うために使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2015

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Insightful problem solving can be manipulated by social reality2015

    • 著者名/発表者名
      Ariga, A.
    • 雑誌名

      Proceedings of Knowledge and Smart Technology (included in IEEE Xplore)

      巻: 1 ページ: 161-164

    • DOI

      10.1109/KST.2015.7051478

    • 査読あり

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公開日: 2017-01-06  

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