本研究の目的は、保育者の実践を規定する保育観と子どもらしさ・かわいさイメージの関連性を明らかにすることである。本研究を通じて、(1)保育実習等を通じてかわいいものがふさわしいという発想が経験的に強化されること、(2)子どもがかわいいものが好きであるという平均的な子ども理解や、保育の場が安心で楽しいものであるというイメージがかわいいものの使用と関連していること、(3)保育者は製作の際に教育的側面からではなく、保育雑誌や製作参考書を参考に保育者自身の好みによってかわいいものを選択していること、が明らかになった。
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