本プロジェクトは、2011年にニュージーランド教育省より公布された幼保小カリキュラムの接続モデルに焦点を当て、この接続モデルがニュージーランドの実践場面でどのように具現化され実践されているのかについて、関係者へのインタビュー調査と実践場面の観察から検討を試みた。結果として、この接続モデルが教育省主導の下で公布されたこと、これに伴い、教育政策と実践場面との間に乖離が生じていることが明らかとなった。ニュージーランドにおける保幼小の接続モデルに対する一連の動向は、日本の保育分野に対して、政策が実践に先行することで生じる課題について警鐘を鳴らしているものと考える。
|