本研究は、政策転換を指向するニュージーランドを事例に、新自由主義教育改革の展開過程を追究したものである。第一に、PMSは、教員の職能開発と資質管理を同時に実施し、教員のパフォーマンス向上を企図するものであることが明らかになった。第二に、ステップアップ式の学校管理職養成・研修の仕組みが確立していることが明らかになった。そして第三に、校長等は、研修等で自らの力量の向上を図り、自校の実態に応じたPMSを構築していること、PMSを活用しながら学校全体を鳥瞰的に分析し、マネジメント力、組織力の向上を図っていることが明らかになった。
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