高次の学力を育成する授業設計と形成的評価に関する国内外の研究動向(思考教授の全体論的アプローチ、真正の学習、パフォーマンス評価、学習としての評価など)を明らかにした。そのうえで、学校で育成すべき資質・能力の全体像を分類・構造化する枠組みを提起した。そして、コンピテンシー・ベースのカリキュラムが授業の形式化に陥らないようにするために、資質・能力を実質的に育成する授業のあり方として、「教科する」授業の方法論(目標の明確化、思考を促す課題・学習環境・文化のデザイン、評価)を具体化した。さらには、「教科する」授業をつくる教師を育てるシステムや方法論も明らかにした。
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