研究目的は、ユースワークのためのクオリティマーク(QM)の背景にある理論およびQMを用いて評価することの利点と問題点を明らかにすることである。 結果、QMは既存の理論に基づいて作られたわけではなく、実践知を基に核となる要素を出し合い、「信頼性、継続性、顧客中心、過程を保障する、継続的な改善への関与」という「質保証のための核となる原理」に基づいて作成されたことが分かった。 事業を評価する観点には「表出-向上-確立」という表現が用いられ、今後の改善を見据えて今の立ち位置を把握することに力点が置かれていた。問題点は評価者に評価の能力が問われる点、ユースサービス提供者の見解が優先されてしまう点であった。
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