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2014 年度 実施状況報告書

公教育としてのオルタナティブな教育機関の制度的条件に関する日米比較研究

研究課題

研究課題/領域番号 25780480
研究機関東北大学

研究代表者

後藤 武俊  東北大学, 教育学研究科(研究院), 准教授 (50451498)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード不登校 / オルタナティブ教育 / フリースクール / スモールスクール
研究実績の概要

今年度は、以下の4点に関する研究を行った。第一に、不登校児童生徒を対象とする教育課程特例校のうち、大和郡山市の学科指導教室ASU、京都市の洛風中学校および洛友中学校、さらには横浜市の星槎中学校への訪問調査を実施した。本調査を通じて、これらの学校と教育委員会との連携のあり方にそれぞれ違いが見られることや、生徒一人ひとりに応じた個別カルテの作成と、それに基づく教員全体での合同カンファレンスの実施など、特色ある取組がなされていることが分かった。本調査の成果の一部については、琉球大学生涯学習教育研究センター研究紀要『生涯学習フォーラム』第8号、2014年、41-51頁に掲載されている。
第二に、第7回日本フリースクール大会(JDEC)に参加し、全国のフリースクールやオルタナティブな学びの場を提供している関係者の方々の意見を伺うことができた。全体として、政府によるフリースクールへの公的支援の可能性が見えてきた状況を踏まえ、フリースクール関係者の側から要望を発信していこうという姿勢が強く表れていた大会であった。また、同大会で得た情報を元に、福岡市のフリースクールへの支援体制について調査を行い、法改正を待たずとも多面的な支援が可能であることを知ることができた。
第三に、米国のオルタナティブ教育の一つであるスモールスクール運動を牽引してきたリンダ・ダーリン=ハモンドの活動を分析し、スモールスクールを通じた学校改革だけでなく、教員養成機関の認証評価や新任教員の質保障に向けた制度の構築も提唱されていることを明らかにした。本件については、株式会社さくら社刊行、上條晴夫編『教師教育』2015年、164-169頁に収められている。
第四に、エッセンシャル・スクール連盟の年次総会に出席し、スモールスクール運動の具体的な運営形態や授業改善のあり方などについて関係者と意見交換を行った。

現在までの達成度
現在までの達成度

2: おおむね順調に進展している

理由

査読付論文1本、書籍1冊(共著)を発表し、おおむね順調に進展している。

今後の研究の推進方策

不登校児童生徒を対象とする教育課程特例校の運営体制の特質を明らかにする論文を執筆する。また、フリースクールへの積極的な支援を行っている自治体について訪問調査を行い、学会発表を行う。さらに、エッセンシャル・スクール連盟の年次総会で得た情報を元に、米国のスモールスクールの現状に関する論文を執筆する。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2015 2014

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] オルタナティブな教育機関に関する政策動向とカリキュラム開発の現状2014

    • 著者名/発表者名
      後藤武俊
    • 雑誌名

      琉球大学生涯学習教育研究センター研究紀要:生涯学習フォーラム

      巻: 8 ページ: 41-51

    • DOI

      http://ir.lib.u-ryukyu.ac.jp/handle/123456789/30619

    • 査読あり / オープンアクセス / 謝辞記載あり
  • [図書] 教師教育2015

    • 著者名/発表者名
      上條晴夫、後藤武俊、福山憲市、山田洋一、横藤雅人、甲斐崎博史、菊池省三、石川晋、寺崎賢一、野口芳宏、ちょんせいこ、藤川大祐、渡部淳、関田一彦、松木健一、石井英真、武田信子、秋田喜代美、久冨善之、藤原顕、他12名著
    • 総ページ数
      206(164-169)
    • 出版者
      さくら社

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公開日: 2016-06-01  

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