研究課題/領域番号 |
25780496
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研究機関 | 大阪工業大学 |
研究代表者 |
疋田 祥人 大阪工業大学, 工学部, 准教授 (40425369)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 「文検」 / 手工科 / 手工科教員養成 / 中等教員養成 / 教育史 |
研究実績の概要 |
これまでの研究により、「文検」手工科の試験問題の内容と試験委員の教育論との関係や、「文検」手工科の受験体験記などを分析することで、試験の様子を深く追求することが課題となっていた。 そこで、平成26年度は、「文検」手工科の検定委員に任命されていた者のうち、上原六四郎、岡山秀吉、阿部七五三吉の手工科教育論や教員養成論を、彼らの著作や、『教育報知』、『文検世界』、『手工研究』等の教育関係雑誌に掲載された彼らの論考から考察を行った。また、「文検」手工科の内容を検討するため、試験委員であった岡山秀吉、阿部七五三吉、伊藤信一郎が勤務していた東京高等師範学校図画手工専修科における教員養成の営みについての分析を行い、学会発表を行った。 さらに、『文検世界』や『手工研究』に掲載された受験体験記をもとに、試験がどのような内容であり、どのような資質や能力が求められていたかを考察した。 これらの分析は、「文検」手工科の内容をよりリアルな形で把握できるとともに、そこで求められていた資質や能力の解明につながるものと思われる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
試験委員の著作や教育関係雑誌に掲載されている受験体験記には、様々なものがあり、それらを収集・整理・分析し、成果としてまとめるまでに至らなかった。次年度以降も、資料収集を迅速に行い、成果をまとめることを行いたい。
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今後の研究の推進方策 |
「文検」手工科の検定委員に任命されていた者のうち、上原六四郎、岡山秀吉、阿部七五三吉だけでなく、伊藤信一郎、三苫正雄、山形寛、松原郁二の手工科教育論や教員養成論を、彼らの著作や、『教育報知』、『文検世界』、『手工研究』等の教育関係雑誌に掲載された彼らの論考から考察を行いたい。 また、『文検世界』や『手工研究』に掲載された受験体験記をもとに、試験の様子をクリアにしたい。 そして、これらを試験問題の内容と照らし合わせることで、「文検」手工科の内実を解明することを試みたい。 資料の収集にあたっては、物品費を用いて、書籍を購入するほか、国内旅費を用いて、国立国会図書館や大学附属図書館に出向いて収集する。 分析にあたっては、これまでと同様に、日本教育史、教員養成史、手工科教育、技術教育を専門とする研究者から専門的知識を得たいと考える。
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次年度使用額が生じた理由 |
試験委員の著作や教育関係雑誌に掲載されている受験体験記は数多く、販売している古書店や所蔵している図書館も様々であるため、それらをすべて収集することができなかった。
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次年度使用額の使用計画 |
次年度の予算を合わせて、物品費(古書等の購入)や旅費(国立国会図書館や大学附属図書館への資料収集)などに使用していく。最終年度となるため、使用にあたっては計画的に使用していく。
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