研究課題
若手研究(B)
東日本大震災および東京電力福島第一原子力発電所事故の後、自然概念と崇高概念、そして両者の関係を検討することは、道徳教育にとってより重要なものとなっている。テオドール・W・アドルノは、人間による(内的・外的)自然の支配を批判し、また崇高の概念を再定位した。こうした彼の思想は、社会的なものと自然的なものの分かちがたい強制を前にした否定的情動、自然と人間との関係の反省、そして現状の外部への希求とが結びつく道徳教育の可能性を示唆している。
教育哲学