今後の研究の推進方策 |
平成25年度に実施した基礎的な研究をふまえて、1990年代後半以降に「人事アセスメント」、とりわけ新規学卒者を対象とする能力検査や性格検査が普及する経緯について、企業を対象とした聞き取りを行う。企業規模(単体従業員数10,000人以上、1,000人以上、1,000人未満)毎、「人事アセスメント」の利用期間(30年以上、10年以上、10年未満)毎に分けて、合計で15社程度を対象とすることを目標とする。1社につき、2、3回の聞き取りを実施する。また、1990年代後半以降の大学生による能力検査や適性検査の受検に関する資料を収集・解読する。特に「SPI対策」と呼ばれる言説の生成、変遷に着目して、五大紙、大学生向けの雑誌、聞き取り調査の対象者が所属している大学を中心とした大学就職部(現代ではキャリアセンターなどと改称されている)発行物を収集・解読する。そのうえで、現代の大学生がその受検をどのような経験として捉えているか聞き取り調査を行う。対象は、大学の入試難易度、学部、所在地毎に分けて、合計20人程度とする。1人につき1回実施する。
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