大学におけるURA組織の管理・運営モデルを構築するために、昨年度に引き続き、様々な角度からのデータを集積を行った。 今年度は、RA協議会第2回年次大会のURAの価値提供というタイトルでポスター発表を行った。昨年度の同学会で実施したセッション内容とアンケート調査をまとめ、大学執行部・URA組織・URA個人のビジョン、ミッション、実務を同じ方向にするモデルについて発表を行い、議論を行った。特に指摘があった点については再度考察してモデルの精緻化をはかった。あわせて昨年度のURAの価値提供に関するアンケート調査を続けてデータを追加した。 秋にURA組織の幹部クラスの会合を行い、URA組織の運営について議論を行った。本会合にはURA組織立ち上げが長い大学、比較的短い大学を集めた。本議論では業務設計の方法論、URAの雇用形態、年間計画を用いたURA個人の管理とあわせたURA個人の評価の方法論等を議論し、URA組織運営における課題を抽出した。特にURAの評価方法についてはまだまだ方法論が確立できていない点が浮き彫りになった。特に資源配分(人件費)の問題、また可視化しにくい業務内容をどのように評価するかが難しさである。 またINORMS2016に参加し、米国のスポンサードオフィスのマネジメントについて調査を行った。米国ではマネジメントが体系化されており、採用から育成、業務設計の方法論について調査ができた。特に育成面においては非常に体系化されており、体系化したものをe-Learningで学ぶなど、参考になるものが多かった。
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