越境する日本人家族の教育戦略と「グローバル型能力」形成に関する比較考察

2016 年度 実施状況報告書

• 研究課題/領域番号: 25780517
• 研究機関: 和光大学
• 研究代表者: 額賀 美紗子 和光大学, 現代人間学部, 准教授 (60586361)
• 研究期間 (年度): 2013-04-01 – 2018-03-31
• キーワード: グローバリゼーション / トランスナショナリズム / 国際移動 / 教育戦略 / 進路選択 / アイデンティティ / グローバル型能力

研究実績の概要

昨年度は育児休暇を一年間取得したため、研究を中断した。そのため当初の研究計画を遂行することができなかった。次年度は予定通り、研究の最終年度としてデータの分析を進めて成果をまとめることを目標とする。

現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

育児休暇取得のため、研究を中断した。

今後の研究の推進方策

アジア圏から帰国した大学生10名に対してインタビューを行い、既に収集済の25件（主に北米からの帰国生）と合わせて分析を行う。滞在地域と現地での統合程度のバリエーションに注目しながら、①進学に際して日本の大学を選択した経緯、および②大学進学後のグローバル型能力の維持と活用について考察する。これらの分析を通じて、グローバリゼーション下におけるトランスナショナルな教育選択や「コスモポリタンな日本人」としてのアイデンティティや進路形成について明らかにし、論文としてまとめる。国際学会での発表や英語ジャーナルへの投稿を予定している。

次年度使用額が生じた理由

産前産後休暇および育児休暇取得のため研究を中断し、予算を使い切ることができまかった。

次年度使用額の使用計画

インタビューデータのテープ起こし、国内外の学会発表旅費、コピー代、書籍や文具等の消耗品購入に使用する予定である。