日本の高等教育において単位制度の形骸化や学習成果の挙証等の課題がある中、単位制度のモデルとなった米国では、大学生の学習時間数が減少している実態や単位制度の意義や機能の見直しに関する政策議論がみられ、学習時間(Time-based)と学習成果(competency-based)の考え方に新たな転換期が訪れている。本研究では、ドキュメント分析およびヒアリング調査に基づき、単位制度をめぐる政府・大学・認証評価/アクレディテーションの3セクターの取組や連動関係について日米比較考察を行い、単位制度の運営や質保証に関する各々のジレンマや課題、今後の論点を明らかにした。
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