研究課題
昨年度に引き続き、戦後の教科書ならびに指導書、検定意見結果等を行った。これまでの作業に加え、戦前~戦中の家庭科の前進教科の資料収集を行った。これらの作業を通して、家族、性の記述の変遷を整理し、教科において人権がどのように位置づけられてきたか/こなかったのかについて分析した。新たな作業課題も明らかとなった。一つは家庭科を分析するにあたって、人権や性に関わる内容が含まれる「保健」「社会」の内容の変遷と併せて行う必要性があるという点であり、資料収集を加えて行うこととした。二点目としては関連資料は収集・分析作業にあたって分析視角をより明確化するために、国際的な基準を押さえる必要があった。そこでユネスコの国際セクシュアリティ教育ガイドライン(2009年)の翻訳・分析を行った(2017年出版確定)。戦後の資料収集の結果の一部は、Gender and Education Associaton Conferenceにおいて、そのプレワークショップで報告(スウェーデン)した。また学習指導要領の変遷に対応させて世代別のインタビュー結果と対応させた結果はSex educationに投稿した。また第6回アジア性教育学術会議にて一部報告した(台湾、樹徳技術大学)。韓国調査を踏まえた内容は2017年度中に出版を予定している。
すべて 2017 2016
すべて 雑誌論文 (3件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 2件) 図書 (1件)
Sex Education:Sexuality, Society and Learning
巻: 17 ページ: 386-398
季刊Sexuality
巻: 76 ページ: 6-23
季刊Sexuality Sexuality (77)
巻: 77 ページ: 79-90