研究全体の主な成果は三点である。 ①多様性尊重と社会統合の理念を持つ欧州評議会のシティズンシップ教育の教授用指導書を分析し、カリキュラム構成原理、教授学習過程の特徴、小・中・高の系統性を明らかにした。②欧州評議会のシティズンシップ教育を担う教師教育に関する聞き取りを行った。入手した資料を基に研修プログラムの目標・内容・方法・参加者の学びに関する分析を行った。③日本の中学校のシティズンシップ教育カリキュラム(3年のうち1年目)の開発を行った。自他を隔てる枠組みを「ボーダー(境界)」という視点から批判的に検討し、多様性尊重を促す取り組みを行った。ノルウェーの研究者と共同でカリキュラムを評価した。
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