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2013 年度 実施状況報告書

知的障害児者の体組成と健康・運動プログラムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 25780546
研究種目

若手研究(B)

研究機関順天堂大学

研究代表者

渡邉 貴裕  順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (00621731)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワード知的障害者 / 身体組成 / 健康課題
研究概要

知的障害者の身体組成を把握し、食事や身体活動など生活習慣との関連から改善すべき課題を明らかにした。A県の知的障害者通所更生施設の知的障害者124名(男性84名、女性40名)を対象とした。調査内容は、身体組成(TANITA製体組成計MC‐980A)と栄養状態(簡易型自記式食事歴質問票[brief-type self-administered diet history questionnaire: BDHQ])、身体活動量などの生活項目でであった。
BMI及び体脂肪ともの女性の52.5%が肥満と判定された。またBMIが標準地でも体脂肪の値が軽肥満・肥満に該当する人が存在していた。
栄養摂取に関しては、脂質、カルシウム、食物繊維、食塩、飽和脂肪酸で不足あるいは取り過ぎと判定された割合が50%以上であった。特に、食塩は調査対象者のほぼ全員が過剰摂取であった。食塩は循環器疾患の発症に影響を及ぼすものである。また、飽和脂肪酸は洋菓子等に多く含まれており、過剰に摂取しているものが多く、一方、食物繊維は不足している者が多くいることを認めた。いずれも生活習慣病のリスクとなるものであり、食事の摂り方に課題があることが明らかになった。
以上のことから、知的障害者の健康課題は運動面もさることながら、食事に関しても本人及び保護者に対しての適切な支援が重要である。学齢期における保健教育(保健学習及び保健指導)の重要性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

当初予定していた調査対象者(200名)よりも少ない人数で調査を行ったため。また身体活動量の調査については、週末の運動・スポーツ活動への参加の有無について調査するにとどまった。

今後の研究の推進方策

今後は学齢期に焦点をあて、教育課程や個別の指導計画に基づいた健康・スポーツ指導の在り方について検討していく。尚、初年度に実施した調査内容に加え、身体活動量についても調査を実施していく。

次年度の研究費の使用計画

活動量計による身体活動量の調査ができなかったため。
尚、活動量計は次年度に購入し特別支援学校にて調査を実施する。
物品費については、活動量計と解析ソフトを購入する。
人件費については、調査協力校への謝金として使用する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 その他

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 知的障害者の身体組成に関する研究(2)2013

    • 著者名/発表者名
      渡邉貴裕
    • 学会等名
      日本特殊教育学会第51回大会
    • 発表場所
      明星大学
    • 年月日
      20130831-20130901
  • [学会発表] ダウン症児者の身体組成の特徴と健康・スポーツ教育の在り方2013

    • 著者名/発表者名
      渡邉貴裕
    • 学会等名
      日本特殊教育学会第51回大会
    • 発表場所
      明星大学
    • 年月日
      20130831-20130901
  • [学会発表] 知的障害特別支援学校における健康管理に関する実践研究

    • 著者名/発表者名
      渡邉貴裕
    • 学会等名
      日本発達障害支援システム学会2013年度研究大会
    • 発表場所
      東京学芸大学

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公開日: 2015-05-28  

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