本研究では、ナノ空間が生み出す回折光を利用したエクソソームの非破壊・非標識カウンティングデバイスの開発を行った。直径100 nm程度のエクソソームを1分子レベルで非標識に検出するために、高さ150 nm・幅150 nmのナノ空間や、直径数10~数100nmのナノ構造体を有する微小流路を作製した。その後、それら流路に参照試料として血漿・尿・細胞上清液等の生体サンプル(エクソソーム無し)を、検出試料としての血漿・尿・細胞上清液等の生体サンプル(エクソソーム有り)を導入することにより、参照信号と検出信号を測定し、エクソソームの高感度検出に成功した。
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