本研究課題では、ナノポアを通過する分子の速度を制御するサラウンドゲート電極と、ナノポアデバイスを融合することで、ナノポアを通過する分子の速度をゲート電圧で減速させることに成功し、さらにイオン電流変化からナノポア通過分子の構造解析に成功した。ゲート電圧によるナノポア通過分子の速度制御、およびナノポアを用いた構造解析はいずれも本研究が世界発である。具体的には、ナノ粒子を最大で240倍ほど減速させ、DNA 1分子の速度は10倍ほど減速させることに成功した。また、それらの粒子の3次元形状や、DNAのナノポア通過時の構造を定量的に解析することに成功した。
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