研究課題/領域番号 |
25790059
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研究種目 |
若手研究(B)
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研究機関 | 独立行政法人日本原子力研究開発機構 |
研究代表者 |
本田 充紀 独立行政法人日本原子力研究開発機構, 原子力科学研究部門 量子ビーム応用研究センター, 研究員 (10435597)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 蛍光XAFS / オペランド条件 / 軽元素 / 軟X線放射光 / 電子構造 |
研究概要 |
オペランド条件蛍光XAFS測定は、水分解光触媒の電子状態の観察など実デバイス下での成果が顕著に表れ学術的に興味深いとともに、太陽電池や燃料電池、環境試料への応用研究のために重要な研究課題である。そこで、軽元素蛍光XAFS測定による局所電子構造解析を用いて、色素増感太陽電池の界面結合状態を解析している。初年度の今年度は、フォトンカウンティングユニット、グローブボックスを導入・設計し、X線集光素子導入へ向けた環境を整えるとともに、上記の測定手法を用いて、色素吸着表面についての解析を開始した。特に、二酸化チタン表面におけるN719色素とD131色素の吸着構造について、共吸着色素による界面構造変化について明らかにした。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
軽元素オペランド条件下XAFS測定による局所電子構造の解明を目的とした準備において、高感度X線検出器および蛍光XAFS測定セルの準備は順調に進んでいる。また、ポリキャピラリーX線集光レンズも順調に設計がすすんでいる。
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今後の研究の推進方策 |
現在システムを構築している場所は、KEK-PF BL27Aであるが、今年度PFでは、予算の問題で大幅なマシンタイムの削減が実施された。削減は約25%におよび、前期(5-6月)のマシンタイム日数は大幅に減少した。残念ながら後期(10-12月)のマシンタイム日数も期待できないため、X線集光素子の導入を前倒しで進め、集光試験を順調に進められるよう評価方法の再検討を行っている。
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次年度の研究費の使用計画 |
次年度使用額が生じた理由として、初年度使用予定の消耗品が当初予定よりも少なく済んだことにより、年度末の購入を行わずに済んだことがあげられる。 次年度の使用計画としては、次年度購入の物品が、円安の影響もあり当初よりも高額になる予定な為、その部分へ補填することができるため有効利用が可能である。
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