微小集光スポット特性を持つリング状径偏光ビームを,レーザー共振器から直接発生させることに成功した.c-cut Nd:YVO4結晶をレーザー媒質とした平面凹面ミラーからなるレーザー共振器において,共振器長の制御と共振器の光学素子の精密な調整だけで,リング状径偏光ビームが発生した. また,レーザー結晶の表面に微細な金のリングパターンを形成することで,非常に簡便にレーザー光の強度分布や偏光状態を制御できることも実証した. さらに,レーザー顕微鏡系において径偏光ビームを照明光とした場合の微小散乱体に対する像形成について検証し,径偏光ビームを用いた高空間分解能イメージングの新たな可能性を示した.
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